想像以上に大変な田舎への道のり

ネットの情報などを駆使して、なんとか予算に合いそうな田舎の戸建てを見つけることができましたが、普段のネット通販のようにワンクリックで購入…という訳にいきません。これから何年になるのかはわかりませんが、家族と一緒に暮らし続ける家です。価格だってお買い得物件とは言ってもウン百万円の買い物ですので、現地で確認する必要があります。

そこで、連休を利用して、現地の下見も兼ねて九州まで行きました。 そこで、想像以上に過酷な田舎の現状を知ることになりました。

空港から2時間…とは言っても

目的地は、九州北部の小さな空港から車で2時間ほどのところと聞いていました。まず、空港に到着した時点でまるで東京とはまるで違っていましたので驚きました。出発した羽田空港には数えきれないほどのゲートがあり、どんな時間帯でも多くの人が行き交っています。東京で暮らしてきた私でも、迷ってしまいそうなほどです。それに対して、到着した空港はとても小さなもので、搭乗ゲートもたったの2つしかありません。人の姿もまばらで、驚くほど静かでした。

連絡しておいた不動産会社の担当者とは、空港での待ち合わせだったのですが、この規模の小ささと人の少なさであれば、すぐに会うことができるでしょう。案の定、すぐに担当者と会うことができ、現地まで車で連れて行ってもらえることになりました。 その道のりが予想を遥かに超えるもので、これからはじまる田舎暮らしの過酷さを物語っていました。

空港を出た直後は広く、見晴らしの良い道で息子も妻も、旅行気分で楽しそうにしていました。しかし、30分ほど走ると、急に道幅が狭くなりました。向こうから車が来ればすれ違うことも難しいかもしれません。山道で、窓の外はすぐに崖です。高所恐怖症の私はのぞき込むこともできませんでした。ガードレールもありませんので、少しハンドル操作を誤れば、転落してしまうでしょう。

「随分狭いですね。他のルートはないんでしょうか?」

担当者が単に近道を通っているだけで、きちんとした道もあるはず…そんな期待を抱いて聞いてみました。

「他に道はありませんよ。ここを通らないとこの山を抜けられません。」

それが当たり前のことであるかのように、担当者は答えました。

都会であれば、同じ目的地に行くにしてもルートがいくつもあります。その中から走りやすいルートを選ぶことができました。しかし、車の走行の少ない田舎では、道路の選択肢もない、ということを思い知りました。

山道ですので、グルグルと同じ所を周っているような気分になってしまいます。さらに、路面の状態もあまり良くありませんので、かなり揺れます。1時間ほど走ったころには、家族3人揃って気分が悪くなってしまいました。

途中、道の端が崩れているのを見て、ゾっとしたり、飛び出してきた大きな角のシカに驚いたりしながら、私が移住を考えている町にようやくたどり着きました。 イメージ通り、山に囲まれた町でした。映画「となりのトトロ」の舞台のような田舎町です。素晴らしいロケーションに感動しましたが、途中の山道のことを考えると、素直に喜ぶことのできない自分がいました。 そして、物件を確認して、さらに悩むことになります。

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