不必要なものに気付く生活

ずっと、都会で暮らしてきましたので、私にとってはその生活が標準的なものとなっていました。そのため、田舎に移住したばかりのころは、さまざまなものが足りない、といった不満を抱くことがありました。

しかし、田舎での生活に馴染んでくると、これまで都会にあり、利用していたものが本当に必要だったのか、と疑問を抱くようになりました。

繁華街のない生活

私は長年にわたって、繁華街の近くで生活し、働いてきました。田舎に引っ越してきたばかりの頃は、繁華街のネオンが恋しくなってしまうこともありました。

移住して、なかなか正社員としての仕事を見つけることができなかったものの、収入がまったくないと困りますので、すぐに近くの農協の直売所でアルバイトをはじめました。仕事を終えて、夕方に帰る際に、一杯飲んで帰りたいな…なんて思うこともありました。しかし、この町に繁華街はありません。飲み屋なんて存在していないのです。それを寂しく感じてしまったこともありました。

しかし、田舎での生活に慣れると、それが当たり前になります。むしろ、帰りに一杯飲んで帰る、なんてことがなくなったお蔭で家族と一緒に過ごす時間が一気に長くなりました。そして、余計な出費も減りましたので、収入が減ったからと言って、それほど困ることはありませんでした。

通院は少し辛いけれど…

息子はぜんそく持ちのため、定期的に診断と薬の処方を受ける必要がありました。そのためには、片道2時間ほどもかかる総合病院まで行く必要がありました。 最初はこれが苦になるもの…そう考えていましたが、実際にそんな生活をスタートしてみると、ムダなことをする時間が減った影響もあるのか、往復4時間の病院通いもあまり苦にならなくなりました。

また、私自身もEDの治療のためにクリニックに通う必要がありましたが、これも息子の通院と同様に、時間はかかりますがそれほど苦にはなりません。収入が減ったことを相談すると、安価なジェネリック医薬品のバイアグラに切り替えることができましたので、経済的にもダメージはほとんどありませんでした。

田舎に移住したことによって、正社員としての職は失ってしまいました。しかし、その代わりに余裕を持った生活ができるようになりましたので、やはり、私の場合、移住は正解だったと思います。

もちろん、息子の進学のことや、これから私や妻が歳老いてしまった時のことを考えると、やはり不安になってしまうことはあります。しかし、都会で生活していたとしても、まったく不安がなくなるわけではありません。そう考えると、私の選択は間違っていなかった、と胸を張って言えます。

ですが、今田舎への移住を検討している方は、家族全員が納得できるまで、しっかりと考えるようにすべきです。私もここでお話しました通り、さまざまな形で田舎暮らしをシミュレーションしました。それでも、予想外の出来事に困ってしまうことはありました。なので、最悪のケースまで想定した上で、それでも田舎で暮らすことにメリットはあるのか、という点をしっかりと考えてみてください。それでも、やはり田舎で暮らしたい、と思えるのであれば、私のように充実した毎日を送ることができるはずです。

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