自給自足を現実的に考える

本当の自給自足生活でも、生きて行くことは可能です。しかし、現代的な生活のすべてを捨ててしまわなければなりません。現実的な自給自足の生活スタイルとして、可能な限りは自給生活を送りつつ、それでも補うことのできない部分は購入して補うといった形に落ち着く人がほとんどでしょう。
しかし、ここで発生する問題があります。何かを購入するには当然お金が必要となります。ですので、自分の生活に必要なものを作りつつ、足りないものを補うことができるだけのお金も稼がなければなりません。ここでは、そんな自給自足のスタイルを送るにはどうすれば良いのかを考えてみましょう。

お金を稼ぎながら自給自足

筆者は米や野菜などは、家族と一緒に栽培したものでまかなって生活しています。かなり自給自足に近い生活であるといえるでしょう。しかし、米と野菜だけでは生活をすることはできません。当然、生活する上で電気もガスも使用しますし、車にも乗りますのでガソリンも必要です。そして、肉や魚も自給することはできません。ですので、これらはお金を支払って購入しています。
もちろん、農家として収穫した米や野菜などを出荷してお金を得ていますが、これだけでは生活をして行くには不十分ですので、それ以外の方法でお金を稼ぐ必要があります。私の場合は、農繁期に長期の休暇を取りやすいアルバイトや在宅ワークなどを利用して、必要なお金を稼ぐようにしています。あまり多くの収入を得ることができる仕事ではありませんが、農業をメインとして生活をしていると、並行して続けることのできる仕事はかなり限られてしまいます。
人によってはうまく両立させながら兼業農家として会社勤めをしていることもあります。しかし、バリバリのビジネスマンが会社仕事と農業を両立させることはかなり難しいといえるでしょう。
要領がまだ分かっていない状態で安定収入を確保しつつ、自給自足も目指す、という二兎を追っているようでは、体力的にも精神的にも大きなストレスにさらされるはずです。せっかく健康的な暮らしを求めて田舎にやってきたのに、頑張りすぎて逆効果になっては元も子もありません。
農作業のおかげで肥満になることはないでしょうが、腰痛や肩こり、睡眠障害やED(勃起不全)といった生活習慣病になる可能性があります。もし発症してしまったら専門の医院で治療する必要がありますが、近場に無い場合は都会へ遠出することに。保険適用の治療を選択したり、ジェネリック薬品を希望したりといったコスト節約をするのも大切ですが、最初から無理をし過ぎないようにすることも大事です。
本格的に農業を行えば、そこで得ることのできる利益だけで生活することは不可能ではありません。しかし、規模が大きくなればなるほど初期投資も必要となってきます。それこそ、都市部でそれなりの規模の企業を立ち上げる場合以上の投資が必要となることもあります。そして、経営と同様に、それが必ず成功するという保証もありません。それこそ、スローライフとは程遠い生活を送ることになってしまうかもしれません。
田舎でスローライフを楽しみたいのであれば、あまり農業だけに執着すべきではありません。自分で食べるものは自分で作り、そしてそれ以外の部分を補うのに必要な分だけ働く、というスタイルこそが、スローライフな自給自足生活といえるのかもしれません。

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